「期待されている」という妄想に負けない

昨日は会社で運営をしている町家のコンセプトについて、外部の人に相談に乗ってもらった。その時に感じたことを書く。

「町家はみんなが発信したなる場所にしたい」と話をした時、「どうして発信することは良いことなの?」と質問が返ってきた。僕はそれに対する答えを持ってなかったから、苦し紛れに「僕が相手の事を知りたいからです」と言った。
※これは本心だけれど、発信が良いことである答えにはならない。今後の課題だ・・。

僕が相手の事を知りたいのは、目の前にいる人が、面白いって信じてるから。だれでも面白いと”知ってる”と言う方が感覚に近いかもしれない。「この人は何が好きなんだろう?」「もっと好きなことについて教えて欲しい」といつも思ってるし、知りたい。たぶんその先にあるのは、「僕が僕自信を信じたい」気持ちだと思う。だれでも面白いなら、僕だって面白い。そう信じたい。

僕は自分への期待が、あまりにも低いとおもう。今、仕事にやる気があったとして、明日の自分がちゃんと仕事するかどうか信じてない。だからやる気がある時は、それを逃さないように、夜遅くまで仕事をする。

このブログにしてもそうだ。4年前に「僕は自分の事を説明するのが苦手だから、それを補ってくれるような物が欲しい」と思い、書き始めた。それまでも日記は書いていたのだけれど、外に向けて書くのは初めての経験で、書き始めた時はそれなりの勇気が必要だったが、その時に自分に言い聞かせた言葉は「どうせ誰も見てないし、壁に向けた独り言だと思って書こう」だった。そうすることで、自分の中のハードルを下げて、期待しないことで自分を守った。
書き始めた当時は当然なんの反応もなくて、それでも書くことは楽しかったし、書くこと自体が友だちが少なかった僕の心の支えにもなっていた。

月日が経ち、気がつけば、Facebookに投稿すると、いつも反応が帰ってくるようになった。「井上さんの文章はこころに響く」とか、そういう感じ。いきなりTwitterで知らない人からメッセージが飛んでくることもあったりして。その時は嬉しかったけれど、そういう反応をもらうと「次回も頑張って書かなきゃ」と考えるようになって、すると途端に自分に自信がなくなってくる。
書く度に周りの期待値が上がるような気がして、その怖いきもちを「忙しい」とか「めんどくさい」って気持ちに置き換えて隠すようになり、そして更新しなくなった。

本当なら、もっと気楽に書いて良いはずなのに。書くことは好きなはずなのに。「みんなが期待している」という妄想に潰されて、書かなくなってしまった。

もし、自分が読んでいるブログが更新をやめてしまったらと考える。もし、その人が文章を書かなくなってしまったらなんて寂しいだろう。
いつも元気をもらえる、自分の弱さをさらけ出している。自分にとってなんの得もないだろうに、考えている事を率直に伝える文章を書く。いつも優しくて、危うくて、でも力強い。
もしそんなふうに感じる書き手がいるなら、僕はその人の事を大好きになってる。ずっと文章を書いて欲しいと思うだろう。もっと、もっとあなたの事を聞かせて欲しいと思う。もっとあなたの言葉を見せてほしいと願う。それが叶わないとしたら。とても寂しい。

今はブログの事を言っているけれど、それ以外の表現方法にだってそういう事を考えている。絵が好きな人には絵を描いていて欲しい。歌が好きな人には歌っていて欲しい。僕にあなたが見えてる世界を見せて欲しいって、心のそこから思っている。
もし好きなことをできない人がいるなら、好きなものがわからない人がいるなら、僕がその人の助けになりたい。なにしたらいいか今はわからないけど、ともかく助けになりたいと思う。

そんな感情で見てくれる人が居るかわかんないけど、僕は書き続けなきゃ。楽しまなきゃ。
そして僕は、僕が欲しているように、誰かに筆を渡す存在になりたい。「大丈夫。好きなように書いて良いんだよ」って伝えられる人になりたい。

今日はそう思った。

◆編集後記
文章書くだけでは技術力上がらないので、軽く編集してみた。とはいっても、上からまた読み返して、ちょっと読みやすくした程度だけれど。どっかの誰かが書いた物だと思いながら編集してみると、それはそれで楽しい。
読んで思ったのは、もし自分読んでいるブログが・・の下りの、この部分「いつも元気をもらえる、自分の弱さをさらけ出している。自分にとってなんの得もないだろうに、考えている事を率直に伝える文章を書く。いつも優しくて、危うくて、でも力強い。」は、自分が文章を書く時に意識している事だった。実際好きなライターさんは必ずどれかに当てはまる。少々臭い演出されてるぐらいの文章が僕は好きだ。「さらけ出すぞ、そういう雰囲気出すぞ」って感じ。無骨感を演出する。今流行のすっぴんメイクみたいなものだろうか。うん。僕の文章はすっぴんメイクを目指そう(意味不明

僕が大好きな絵本。またこの子に詩を書いて欲しい。